大の里がはたき込みで伯桜鵬を下す=両国国技館

 大相撲の大関大の里が夏場所12日目の22日、12戦全勝で後続に3差をつけ、2場所連続優勝を目前とした。仮に残り3日間で全て敗れても、優勝同点となることが確定した。

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が1950年5月に発足以降、2場所連続優勝で昇進を見送られた大関はいない。横審の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とあり、大の里は現時点で内規を満たしたことにもなる。

 24歳と若く、既に優勝3度を記録。綱とり初挑戦の今場所で優勝争いを独走する大の里に対し、八角理事長(元横綱北勝海)は「勢いがあるうちに上がった方がいい」と期待を寄せた。