銚子電鉄が「犬吠崖っぷちライン」への愛称変更のお知らせとともに公式X(旧ツイッター)に掲載した画像(同社提供)

 千葉県銚子市のローカル鉄道・銚子電鉄は運行する路線の愛称を「犬吠崖っぷちライン」とし、話題を呼んでいる。沿線に崖の名所があることと、経営難に陥る自社の姿を自虐的に重ねた。観光誘致を狙った、4月から1年限定の試みで、駅名看板や車内アナウンスも刷新した。

 地面が切り取られたような断崖が続く「屏風ケ浦」や関東最東端の「犬吠埼灯台」といった観光地に足を運んでもらおうという観光客誘致プロジェクトの一環だ。

 何度も経営危機に直面してきたが、地元特産のしょうゆを使った「ぬれ煎餅」のヒットで倒産を免れ、経営状況のまずさをもじったスナック菓子「まずい棒」を販売し話題になった。