米国への出発前、取材に応じる赤沢経済再生相=23日午前、羽田空港

 赤沢亮正経済再生担当相は23日午前、トランプ米政権と関税政策を巡る3回目の閣僚級会合に臨むため、羽田空港から米首都ワシントンに向けて出発した。米国が中国、英国と多くの関税引き下げで合意したことを踏まえ、日米間でも状況の打開を目指す。政府内には追加関税や相互関税の撤廃にこだわらず、税率引き下げの受け入れも選択肢として浮上している。

 今回の閣僚級会合にベセント米財務長官は欠席する見通し。米通商代表部(USTR)のグリア代表らが交渉相手になる可能性がある。このため赤沢氏は月内にも再度訪米し、交渉を続ける意向だ。