成田空港での着工式典でくわを入れるNAAの田村明比古社長(左端)ら=25日午前

 成田国際空港会社(NAA)は25日、成田空港のB滑走路(2500m)千m延伸とC滑走路(3500m)新設の工事を本格的に始めた。航空需要の高まりに対応するため、2029年3月末までの供用開始を目指している。

 NAAの田村明比古社長は着工式典で「訪日外国人旅行者の受け入れ拡大のため、さらなる機能強化を図ることが喫緊の課題。安全かつ着実に進捗するよう全力を尽くしたい」とあいさつした。

 NAAによると、今年3月末時点で工事に必要な用地の83%を確保。工事の完了で空港面積は約2倍の2297ヘクタールとなり、年間発着数の上限は50万回に拡大する。