岐阜県羽島市と愛知県一宮市の間の木曽川に架かる「新濃尾大橋」が24日、開通した。約3キロ上流にある濃尾大橋の渋滞緩和や、災害に備えた道路網の強化が期待される。
両市などでつくる期成同盟会が1994年から建設に向けた活動を始め、2012年に着工。橋は全長759メートルの片側1車線で、上流側に歩道を設けた。橋上の照明は発光ダイオード(LED)で、十分な明るさを確保しながら川の生態系にも配慮した。総事業費は約290億円。
上流側に濃尾大橋、下流側に馬飼大橋があるが、8・5キロほど離れているため朝夕を中心に橋付近で慢性的な交通渋滞が発生していた。新濃尾大橋の開通で濃尾・馬飼大橋への交通集中を緩和でき、周辺の利便性が大きく向上する。
24日はたもとの県道も含めた約1・6キロの区間が開通し、一宮市側で記念式典が行われた。江崎禎英知事は「岐阜、愛知の絆をさらに深め、互いに協力する大きな一歩になる」とあいさつ。関係者がテープカットで祝った後、市民ら約150人が渡り初めした。