「レクイエム・プロジェクト」のコンサートで合唱する広島や長崎の中高生ら=25日午後、広島市中区

 平和への願いを歌で届ける「レクイエム・プロジェクト」が25日、広島市でコンサートを開いた。広島や長崎の中高生らが出演し、オーケストラの演奏とともに被爆者が作詞した曲などを合唱。犠牲者への祈りと、平和や命の大切さを歌った。

 被爆者で詩人の上田由美子さん(87)が作詞した曲など全20曲を披露し、観客約680人から大きな拍手が送られた。上田さんは「きれいな声で歌ってくれた。若い人たちに期待したい」。

 プロジェクトは2008年に神戸市で始まり、今年7月21日には長崎市で開催する。代表で作曲家の上田益さん(69)は「被爆80年で終わりではなく、活動を続けていきたい」と話した。