2026年に愛知県と名古屋市が共催するアジア大会とアジアパラ大会の一般ボランティア募集を巡り、名古屋市議会副議長の上園晋介氏(49)=名古屋民主市会議員団=が、26人分を本人の了承を得ずに応募していたことが25日、分かった。上園氏が名古屋市内で記者会見して明らかにし「個人情報を無断で記載して提出してしまった。深く反省している」と陳謝した。
ボランティア募集は昨年10月に始まった。上園氏によると、当初応募者が少なかったため、所属する会派で議員1人当たり30人の確保を目標に設定。上園氏は今年4月、議員活動で名刺交換した人の名前や住所、虚偽の生年月日などを名簿にまとめ、会派の担当者に提出したという。
無断で登録された人から、応募に関するメールが届いたといった相談が市に寄せられ、発覚した。上園氏は「(30人を)必ず出さなければいけないと勝手な思い込みがあった」と釈明。一部の人には既に謝罪したという。議員辞職は否定した。