岐阜新聞デジタルをご購読の皆さん、はじめまして。
 OKB証券の白木一法といいます。

 本コラムは資産形成・投資に関する話を中心に、月2回のペースで、時には不定期、タイムリーにアップさせていただく予定です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 OKB証券は、2019年10月7日開業の、OKB大垣共立銀行グループの証券会社で、投資信託の他、国内株式/米国株式、外国債券などを取り扱っています。
 タイトル「かくかくしかじか」は、OKB証券社長の坪井が会話中によく使うフレーズであることに由来します。まずもって大した意味はありません(笑)。

 まずは、筆者の略歴を簡単に。

 大学卒業後 山一證券に入社、外資系証券を経て、2002年にOKB大垣共立銀行に入社しました。2019年の開業時よりOKB証券に勤務。現在に至ります。大垣市出身です。

 本コラムは、筆者が経歴の営業部門、コンプライアンス部門で見聞きした“体感”をベースとしますので、メディアや雑誌等でご覧になるようなアナリストやストラテジストの方々が発信される情報とは一味も二味もテイストが違うと感じられると思います。
 それでは、本編を!
 

◆本コラムに込めるもの

 昨年2024年2月22日、2並びのこの日、もっと細かくは10時16分。
 日経平均株価が、1989年12月29日に記録した史上最高値3万8915円87銭を34年ぶりに更新、筆者にとって、というより証券業界に携わる者、携わった者の全てが立ち上がって拍手喝采せずにはいられない、そんな瞬間でした。

バブル経済の崩壊以降、この高値更新は証券業界にとっての一つの悲願。
 筆者自身、生きている間にはこれはムリかもしれないと思っていました。
 それが、よもや現役でいるうちにかなうとは。
 
 ―そして、今。
 更に時代を遡っての証券業界あげての永年の悲願がもう一つ達成されようとしています。
 戦後の「銀行よさようなら、証券よこんにちは」から始まり、「貯蓄から投資へ」の時代を経て、いよいよ「資産運用立国」のフェーズが現実化しようとしています。

 いずれ本コラムでも触れる予定ですが、投資信託を真ん中に据えて個人資産の在り方はこれから大きく変貌を遂げていくようです。
 ただし、そこは元本保証ではないリスクある世界。よくよく、検討いただくべきこともあります。

 本コラムは、これから証券投資をはじめようという方が「こんなはずではなかった」ということに極力ならないように、また既に投資経験のある方にとっても、自身の立ち位置や投資手法を再確認いただけるように、という想いを込めて展開していきます。

 また、近頃では教育現場においても、リテラシー醸成のためとして金融教育が活発になされていると聞きます。こうした次代を担う子供らへの金融教育はまさに黎明期、我が国にとっても大きな課題といえますが、携わられる先生方にとって何か一つでも参考にしていただけたら、という想いも。

◆原点とすべきもの

 あと、本コラムをお読みいただくにあたって、前提としていただきたい情報があります。
 相応の年齢の方はご存じのことと思いますが、筆者の経歴のうちの「山一證券」は当時、四大証券の一つとされていましたが、現在は存在しません。
 1997年に自主廃業を発表し、翌1998年に消滅したのです。
 
 つまり、本コラムの記事は、...