コメ卸大手の木徳神糧は11日、鎌田慶彦社長名で声明文を公表し、コメ価格の高騰に絡み「取引価格の不当な操作は行っていない。流通を意図的に制限する不適切な対応も一切ない」と主張した。小泉進次郎農相が今月、具体的な社名を伏せながらも「営業利益は対前年比500%ぐらいだ」と発言。コメ価格が上昇する中、卸売業者の好業績に疑問を呈していた。

 木徳神糧の米穀事業は2025年1〜3月期の営業利益が前年同期比4・9倍の19億円だった。小売業者の値引き販売が減り、仕入れ価格の転嫁が進んだことを増益要因に挙げた。これまでは薄利多売で利益を上げられていなかったという。