インタビューに答える三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小林真社長

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小林真社長(63)は12日までに共同通信のインタビューに応じ、10月から一般職に当たる「地域職」を廃止し、総合職に統一すると明かした。仕事の選択肢を広げて管理職への登用機会も増やし、有能な人材を確保するのが狙い。証券業界で相次いだ口座乗っ取りによる不正取引にも言及し、被害補償に取り組む姿勢を改めて示した。

 地域職として働く社員は約900人おり、転勤の可否は毎年申請できるようにする。小林氏は「実力本位で成長できる環境をつくり、多様な希望に合わせた処遇で社員の仕事のプロ度合いを高めたい」と述べた。