共同通信のアンケートで大阪・関西万博の来場者の8割が大屋根リングを「保存するべきだ」と回答した結果を受けて、大阪府の吉村洋文知事は11日、現在と同じように上部へ上れる形で保存する必要性を重ねて強調した。府庁で記者団に「リングに対する高い評価が、感覚ではなく数字として表れた。一部でも、今と同じ形で残置するべきだ」と訴えた。
閉幕後の取り扱いは、日本国際博覧会協会(万博協会)や大阪府などが議論している。吉村氏は原形保存に向け「管理者や費用を詰める必要がある。閉幕までに決断すべきだ」と述べた。
万博協会は今月23日の協会理事会で方向性を定める必要があるとしている。