地方出身で東京圏に住んでいて、出身地域に愛着があると回答した男女の割合

 政府は13日、2025年版男女共同参画白書を閣議決定した。地方出身で東京圏に住んでいる女性の62・9%が「出身地域に愛着がある」と回答したとの内閣府の調査結果を紹介。50・0%だった男性より高かった。地方から都市部への女性の流出が深刻化する中、地元に愛着はありながらも、戻っていない状況が浮かんだ。

 白書は「家事・育児・介護は女性の仕事」といった固定的な性別役割分担意識が地方に根強く残っていることや、働きたいと思える職場が少ないことが、女性が都市部に転出し、地元に戻らない一因となっていると指摘した。

 調査は昨年12月、18〜39歳を対象にインターネットで行い、男女計1万人が回答した。