SBIホールディングス(HD)傘下のSBI新生銀行が、早ければ7月にも東京証券取引所への上場申請を検討していることが14日、分かった。残る約2300億円の公的資金を2025年度中に完済したい考えで、返済に合わせ再上場して事業拡大を目指す。
SBI新生銀行は日本長期信用銀行(長銀)だった当時、バブル経済崩壊の影響で経営危機に陥り、多額の公的資金の注入を受けた。新生銀行に衣替えした後も業績が低迷し、大手銀行で唯一、公的資金が残っていた。
SBIHDが21年に株式公開買い付け(TOB)を通じ新生銀を連結子会社化。23年にSBI新生銀に再度社名を変更して上場廃止となった。