和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、アジサイの花を神前に供えて梅雨時の無病息災を祈願する「紫陽花祭」が開かれた。
自然の恵みに感謝する毎年恒例の神事で、アジサイの花を冠に飾り、小枝を手にした巫女が優雅な神楽を奉納。30日まで境内の「紫陽花園」が一般公開され、ガクアジサイやヤマアジサイなどの花が楽しめる。
境内の作業場では7月14日の例大祭「那智の扇祭り」を前に大たいまつ作りも大詰めを迎えた。火祭りとも呼ばれ、那智の滝の前で氏子に担がれた12本の大たいまつが炎の乱舞を繰り広げる。宮大工が円筒状の大たいまつの仕上げ作業に汗を流した。