国会は会期末の22日に閉幕する。立憲民主党の野田佳彦代表は、日米関税交渉の結果や最終盤の政治情勢を踏まえ、石破内閣に対する不信任決議案提出の是非を判断する。提出されなければ、石破茂首相(自民党総裁)は衆院解散を見送る構えだ。政権として既に会期を延長しない方針を固めており、参院選は7月3日公示、20日投開票が確実となっている。参院選での支持引き付けをにらんだ与野党の攻防は大詰めを迎える。
立民は週明けの16日、執行役員会を開き、最終盤の国会情勢を巡り認識を共有。22日投開票の東京都議選や、参院選についても意見交換するとみられる。
野田氏は14日、東京都内で記者団の取材に応じ、内閣不信任案提出に関し「従来通りだ。適時適切に、総合的に判断する」と述べるにとどめた。
一方、首相は15〜18日の日程でカナダを訪れ、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席。トランプ米大統領との会談も調整している。首相は帰国後の19日に、関税交渉を踏まえた与野党党首会談の開催を打診している。