新潟県内の農家らは14日、コメの価格が高騰しても収入が上がらない厳しい経営環境を訴え、国に持続可能な農業への転換を求めようと、同県長岡市でデモ行進した。「令和の百姓一揆」と銘打ち、約10台の田植え機やトラクターが先導する形で、参加者約200人が「皆で守ろう、日本のお米」と声を上げた。
行進後、集会が開かれ、3月のデモで主催団体代表を務めた山形県長井市の農家菅野芳秀さん(75)は「日本の米作りを守る対策が求められているのに、値段で議論が終わっている」と危機感を示した。
長岡市の会社員川口友子さんは、消費者の立場であいさつし「大変な状況が理解できた。地元のコメを買い続けたい」と話した。