埼玉県川口市、蕨市に多く暮らす在日クルド人に対するヘイトスピーチの急増を受け、市民団体「在日クルド人と共に」が川口市で15日、現状と対策を考えるシンポジウムを開いた。問題に詳しいノンフィクションライター安田浩一さんは「差別がある風景が当たり前のようになっている」と危機感を示した。
安田さんは、クルド人が働く資材置き場の無断撮影のほか、クルド人の子どもを盗撮して交流サイト(SNS)に「万引をしている」とデマを流す例や、クルド料理店に嫌がらせの電話をするなどの差別事件が起きていると報告した。
近年、クルド人排斥を訴えるデモやインターネット上の誹謗中傷など差別が相次ぐ。