イスラエル軍による攻撃を受け、黒煙を上げる石油貯蔵施設=15日、テヘラン

 【エルサレム、テヘラン共同】イスラエル軍は15日、イランの首都テヘランで同日、革命防衛隊の関連施設や軍事拠点に「大規模空爆」を実行したと発表した。イランメディアによると、革命防衛隊諜報部門トップら幹部3人が攻撃で新たに殺害された。イラン保健省は、イスラエルが13日に空爆を開始して以降の死者が224人に上ったと明らかにした。

 イスラエル軍は同国から約2300キロ離れたイラン北東部マシャドの空港も空爆するなど、標的の範囲を拡大した。イランは15日夜、イスラエルへ向けて再びミサイルを発射。双方の交戦は激化の一途をたどっている。

 ロイター通信は16日、関係筋の話として、イランがオマーンとカタールに対して、イスラエルの攻撃が続く限りは停戦交渉をしない考えを示したと報じた。オマーンとカタールは米国と良好な関係を持っている。

 イスラエルメディアによると15日夜の攻撃で、同国北部ハイファなどで負傷者が出た。一連のイランからの攻撃によるイスラエル側の死者は14人。