万博会場で無料配布されている「まいごリストバンド」を選ぶ子ども=5月、大阪市此花区の夢洲
 大阪・関西万博会場で無料配布されている「まいごリストバンド」

 大阪・関西万博会場で無料配布している「まいごリストバンド」が活躍中だ。QRコードを活用し、子どもの氏名や保護者の連絡先を事前に登録できるのが特徴。広い会場ではぐれてしまった時の備えとして一役買っている。

 バンドは紙製で8桁の番号とQRコードが印刷されている。保護者はコードを読み込んで氏名や電話番号を登録し、子どもの手首や足首に巻き付ける。迷子になった場合、会場スタッフがバンドの番号から登録情報を確認し、保護者に連絡する。

 子どもが落としても、電話番号といった個人情報を直接記入していないので不特定の人にさらされる心配がない。日本国際博覧会協会によると、保護者から「安心して使える」と好評だという。

 1970年大阪万博はピンで服に着ける「迷子ワッペン」が話題になった。2005年愛知万博はマスコット「モリゾー」「キッコロ」が描かれたシールの迷子ワッペンが採用された。

 今回のデザインは「ミャクミャク」の絵が1列に並んでおり、青や黄など5色から選べる。会場に2カ所ある「迷子/ベビーセンター」で配布している。