【パリ共同】フランス自動車大手ルノーは15日、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が7月15日に退任すると発表した。デメオ氏は、ルノーが出資する日産自動車の支援に前向きな考えを見せていた。トップ交代に伴う支援姿勢の変化が焦点となる。ルノーは後継となるCEOの選任手続きを始めた。
デメオ氏は声明で「変革を遂げ、未来への準備が整った会社を去る。他の分野で経験を生かす」と説明した。フィガロ紙はフランスの高級ブランドグループ、ケリングのCEOに転じると報じた。
デメオ氏は、ルノーやトヨタ自動車の欧州法人、ドイツのフォルクスワーゲン傘下企業の社長を経て、2020年7月にルノーCEOに就任した。