【キーウ共同】ロシア軍は16日夜から17日未明にかけて、ウクライナの首都キーウをミサイルと無人機で攻撃した。ウクライナ当局によると、14人が死亡、約100人が負傷した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「キーウに対する最も苛烈な攻撃の一つ。世界の強国は目を背けてはいけない」と述べ、欧米に対ロ制裁強化を呼びかけた。
ウクライナのシビハ外相はX(旧ツイッター)で、カナダで開催中の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の期間中を狙った意図的な攻撃で「プーチン(ロシア大統領)は、殺人をやめるよう求めていた米国を完全に無視し、G7首脳が(ロシアに対して)弱腰だと見せつける狙いだ」と非難した。
ウクライナ当局によると、440機以上の無人機と30発以上のミサイルが使われた。キーウの8地区で被害が確認され、40以上の住宅や教育施設、民間インフラが被害を受けた。
南部のオデーサ、ザポリージャ両州、北部チェルニヒウ州にも攻撃があった。ウクライナ当局によると、オデーサ州では1人が死亡、子どもを含む10人以上が負傷した。