ウクライナに寄贈される眼鏡(富士メガネ提供)

 【モスクワ共同】世界各地で40年以上の難民支援を続けてきた眼鏡販売「富士メガネ」(本店・札幌市)がロシアの侵攻を受けるウクライナに、眼鏡5100個を寄贈する。6月中に発送し、支援要請した国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて現地で無償配布する予定。

 同社の金井昭雄会長(82)は日本統治下の樺太(サハリン)出身。第2次大戦の終戦直前、ソ連軍の樺太侵攻による混乱を受け、終戦翌日の1945年8月16日に2歳で母親や兄と北海道へ逃れた。その経験が支援の原点にある。

 寄贈される眼鏡には子供用1670個が含まれる。現地での専門家による視力検査を踏まえて適切なものを届ける