国際原子力機関(IAEA)は17日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を検証する追加モニタリング(監視)として、海水で希釈する前の処理水を原発構内で採取した。IAEA主導の枠組みの下、中国の専門家も参加した。
IAEAは昨年10月以降、追加監視として第1原発周辺で海水や水産物を採取している。今回は、第1原発で発生する汚染水からトリチウム以外の放射性物質を取り除き、タンクに貯蔵している処理水を対象とした。処理水は放出前に海水で希釈している。
日中両政府は昨年9月、IAEAの枠組みの下で中国が試料採取に加わり、日本産水産物の輸入規制を段階的に緩和することで合意した。