広島市東区で開かれた放影研設立50年の記念式典=17日午後

 日米共同で運営する放射線影響研究所(放影研)は17日、前身の原爆傷害調査委員会(ABCC)からの改組、設立から50周年を記念する式典と講演会を広島市で開いた。神谷研二理事長は式典のあいさつで「今後も被爆者と被爆2世の健康調査を継続し、さらに研究を進めたい」と述べた。

 神谷氏は「放射線の人体への影響を解明し、二度とヒロシマ・ナガサキを繰り返さないという被爆者の声を世界に伝え、平和の礎になることを願う」と強調した。

 昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員箕牧智之さん(83)が講演し「被爆者が生きているうちに核兵器をなくしてほしい」と訴えた。