子ども連れでにぎわう、遊具が設置されたエリア=16日、大阪市此花区の夢洲

 足を止め、ゆったり過ごしても楽しめる―。広い会場に多彩なパビリオンが並ぶ大阪・関西万博。特に子どもを連れた来場者には、待ち時間や長距離の移動が大きな課題だ。そうした中、子どもを遊ばせて一息つける場所が、ゆったり過ごせると評判を集めている。

 大阪メトロ夢洲駅直結の東ゲートを入り、シンボルの大屋根リングをくぐった先は、米国、フランスなど人気の海外パビリオンが並ぶエリアだ。一方、広場の隅には輸入玩具販売「ボーネルンド」の滑り台やシーソーが設置され、子どもたちが思い思いに遊び回る光景が定着している。

 家族で訪れ、息子夫婦から預かった孫を遊ばせていた奈良市の会社員湖中隆さん(59)は「どこかに行ってしまう心配がない。帰りはぐっすりだろう」と満足げ。子どもを遊ばせながら、親が交代でパビリオンを回る家族の姿もあった。

 似たような光景は会場西側でも。吉本興業ホールディングスの「よしもとワライミライ館」は、遊具が設置されているわけではないものの、柔らかい素材の緑色の斜面が子どもの遊び場になっている。