宇都宮市の住宅で昨年12月、知人男性=当時(41)=に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死などの罪に問われた会社員鄭龍植被告(39)は18日、宇都宮地裁(児島光夫裁判長)の裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、知人男性と金銭トラブルで口論になり、激高して犯行に及んだと指摘。知人宅から車で逃走しており「犯行後の行動も身勝手だ」と述べた。

 弁護側は、知人に包丁を向けられ、身を守ろうとワインボトルで殴ったと主張。知り合いと連絡を取るため逃走したとし「出頭するつもりだった」と訴えた。