東京都内で開かれた被団協の定期総会=18日午後

 昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)は18日、東京都内で定期総会を開いた。田中重光代表委員(84)=長崎市=は冒頭のあいさつで、ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルによるイラン空爆などを挙げ「蛮行に断固反対する。直ちに停戦すべきだ」と批判した。

 田中氏はまた、被爆80年となる年に「核兵器の廃絶、全ての原爆被害者を救済する国家補償の援護法を求め、次世代に継承する運動をつくろう」と呼びかけた。

 各地の組織の代表ら約100人が出席した。平和賞受賞後、初の定期総会となり、浜中紀子事務局次長(81)=埼玉県行田市=が賞金の使途の検討状況を報告した。