広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に供花される天皇、皇后両陛下=19日午後
 戦後80年の戦没者慰霊のため、広島県へ出発される天皇、皇后両陛下=19日午前、羽田空港

 天皇、皇后両陛下は19日、戦後80年に際して広島市を訪れ、平和記念公園にある原爆慰霊碑に供花し、犠牲者を追悼された。広島訪問は即位後初めて。被爆者や体験を語り継ぐ活動をしている若い世代とも懇談する。

 両陛下は、約34万人の死没者名簿が納められている原爆慰霊碑に白い花束を手向け、深く拝礼した。

 引き続き、公園内にある被爆遺構展示館、原爆資料館を順に視察。資料館ではノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会のパネル展などを見て回る。その後、被爆者らから話を聞く。

 天皇陛下が原爆慰霊碑を訪れたのは皇太子時代の2006年10月以来。皇后さまは00年11月に陛下と訪れて以来25年ぶり。