岐阜県白川村は20日、村民課に勤務していた30代の元男性職員が、世界文化遺産・白川郷合掌造りの集落の保護団体「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」など4団体の預金口座から約150万円を横領していたと発表した。男性は既に退職し、全額返金したという。

 村によると、男性は2024年9月に勤務態度不良で戒告処分を受けた。さらに同11月、学童保育に関わる団体の口座から約72万円を私的流用していたことが発覚し、減給の懲戒処分。その後も守る会など3団体からの横領が発覚したが、村は「小さな村では退職だけで社会的制裁を受ける」として新たな処分を下さず、男性は同月末に退職したという。