21日、マニラの埠頭に近づく海上自衛隊の護衛艦「いせ」を歓迎するフィリピン海軍の楽隊(共同)

 【マニラ共同】海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いせ」と護衛艦「すずなみ」が21日、そろってマニラに寄港し、フィリピン海軍の歓迎を受けた。海自は、いせの艦内を報道陣に公開した。寄港は24日まで。南シナ海で中国がフィリピンへの軍事圧力を強める中、フィリピン軍との訓練も調整中という。

 艦上で記者会見した夏井隆・海将補は日本周辺海域での中国の軍事活動活発化に触れた上で「力による一方的な現状変更やその試みは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序にとって深刻な挑戦だ」と強調した。中国海軍の動向を注視し、警戒監視活動に万全を期すと訴えた。

 夏井氏によると、両艦は14日に日本を出航した。