第107回全国高校野球選手権岐阜大会の組み合わせが決まり、優勝争いの軸・打の岐阜第一と投の大垣日大が同じCブロックに入った。同ブロックにはプロ注目エースの帝京大可児もおり、Cを制したチームが甲子園の最有力候補だ。秋春県準優勝で、Bブロックで群を抜く中京、春県覇者で2連覇を狙うAブロックの岐阜城北が追う。Aで岐阜城北を待ち構える新生・県岐阜商も虎視たんたんと頂点をうかがう。
■Cブロック

岐阜第一は1年から投打の大黒柱の絶対的エース水野匠登が3月上旬から肘の違和感でピッチングをしていなかったが、5月末のおかやま山陽(岡山)との練習試合で2回のみだったが、3カ月ぶりに実戦登板。6月8日の常葉大菊川(静岡)戦でも4回無失点。球威、切れとも故障以前より増しており、順調な回復を見せている。
岐阜第一の強みは何と言っても県内一の打撃力。春県大会も敗れた準決勝の中京戦以外はすべてコールド勝ち。1番から9番までどこからでも点が取れ、水野が登板せずに県3位だったことに自信も深めている。ここに県内一左腕が完全復帰となれば鬼に金棒だ。
投手水野不在時に、ほかの投手陣が成長したことも夏を戦う上で大きな力。特に平田将大は球種も増えて多彩な投球ができるようになり、水野との2本柱と呼べる存在まで高まった。
加えて左の植田祥平が中継ぎとして使えるようになった。1点差で敗れはしたが、中京戦のように水野抜き4投手で2失点のような戦い方もできる。復帰間もない水野の負担を減らすため、組み合わせ的にも準々決勝まで水野温存もできるだけにアドバンテージはありそうだ。

対する大垣日大は何と言っても投手力が県内一だ。故障だった2年生左腕エースの谷之口翔琉がやや出遅れているものの、選抜で苦い経験をした3年生右腕中野翔真の成長が著しく、...