選挙事務所で敗戦の弁を述べる津曲俊明氏=22日夜、千葉県船橋市
 千葉県船橋市長選で4選が確実となり、花束を手に笑顔の松戸徹氏=22日夜、千葉県船橋市

 任期満了に伴う千葉県船橋市長選は22日投開票の結果、無所属現職松戸徹氏(70)が、無所属の元市議津曲俊明氏(47)=立民推薦=ら新人4人を破り、4選を果たした。自民、公明両党の市議らが松戸氏を支援し、事実上の与野党対決となった。船橋市は立憲民主党の野田佳彦代表の地元で、立民の低調な政党支持率が反映された形だ。

 投票率は34・27%で、前回選を5・39ポイント上回った。松戸氏は2013年の初当選以来、自公両党と旧民主党系の推薦を受け続けてきた。立民側は多選や高齢などを理由に松戸氏から離れ、津曲氏を推薦した経緯がある。

 選挙戦で、松戸氏はスクールカウンセラー配置といった3期12年の実績をアピール。市政継続の重要性を強調し、幅広い支持を集めた。

 一方、津曲氏は市政刷新を主張。野田氏も応援に入ったものの、届かなかった。21、22両日の共同通信世論調査によると、立民の支持率は9・2%で、自民29・7%と開きがある。

 無所属の元県議鈴木弘子氏(51)、無所属の元国連職員江川厚子氏(67)、諸派の元市議高橋宏氏(48)も及ばなかった。