ウクライナによるドローン攻撃で燃えるレジャー施設の消火に当たる消防士らの写真=9日公開、ロシア西部クルスク州(同州のヒンシュテイン知事代行のテレグラムから、ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ軍のシルスキー総司令官は21日、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で「約90平方キロの領土を制圧し、支配している」と述べ、越境攻撃を続けていると主張した。ロシア軍は4月に同州の完全奪還を発表していた。

 シルスキー氏は、昨夏以降続けている越境攻撃には、ロシア軍部隊をクルスク州につなぎ留め、ウクライナ北東部や東部で攻勢に出るのを抑止する狙いがあると説明。現在、クルスク州にはロシア軍の約1万人の兵士がおり、一部はウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク方面から転戦した部隊という。

 ウクライナ軍は昨年8月に越境攻撃を開始。約1300平方キロを制圧したが大半を奪還された。