防衛省統合幕僚監部は23日、太平洋で活動していた中国海軍の空母「山東」が同日、フィリピンの北を西進して南シナ海に向かったと発表した。山東と、もう1隻の中国空母「遼寧」は今月に入り、小笠原諸島周辺の太平洋で初の同時活動が確認されていた。遼寧も既に中国方面に向かっており、2隻とも太平洋を離れた。
防衛省によると、山東は沖ノ鳥島(東京都)周辺で艦載する戦闘機やヘリコプターを発着させる訓練を繰り返しながら航行した。7〜8日には山東を発艦したJ15戦闘機が警戒する海上自衛隊のP3C哨戒機に接近し、日本政府が抗議した。