自民党は23日、参院選の前哨戦と位置付けた東京都議選で大敗し、7月の参院選への影響を懸念する声が強まった。裏金事件を受けた「政治とカネ」問題に対する世論の不信が要因とみられ、信頼回復に課題を残した。石破茂首相は「非常に厳しい審判をいただいた」と言及。官邸で記者会見を開き、参院選の勝敗ラインを非改選と合わせて過半数の議席獲得とした。参院選に向け、物価高対応に注力する。立憲民主党は、参院での与党過半数割れを目指し、攻勢を強める構えだ。
自民は、都議選での過去最低の獲得議席を下回った。首相は23日、糸満市で「どのような訴えが届かなかったのか分析し、今後に生かさなければならない」と述べた。