
岐阜市のライフ・ネットがライフ・リアン折立開設
障がい者の「親亡き後」の問題など、障がい者が生活する施設には一定のニーズがあることから、サービス付き高齢者住宅(サ高住)やデイサービスなどを運営する岐阜市のライフ・ネットは、これまでのノウハウを生かして障がい福祉分野に参入しました。昨年10月に新設したライフ・リアン折立は、日中サービス支援型共同生活援助と就労継続支援B型のサービスを通して、利用者の穏やかな毎日を支えています。

日中サービス支援型共同生活援助は障がい者向けのグループホームで、職員手作りの食事、Wi-Fi完備、車いすの利用者向けの機械浴の設置などが特長です。ショートステイもあります。サービス管理責任者の長野さんは「家庭的な雰囲気の中、和気あいあいと楽しく過ごしてもらえる空間にしていきたい」と話しています。
就労継続支援B型は、それぞれの体調等に合わせて活動時間などを決めています。
利用者や家族に喜ばれているのは職員手作りの昼食です。雇用契約を締結する就労継続支援A型は最低賃金以上がもらえるのに対し、雇用契約を締結しないB型は工賃を受け取ることになっているため、A型とは支給額が大きく異なります。ライフ・リアン折立では、工賃全てを利用者が使えるよう、昼食用のご飯、汁物、おかず一品をサービスで振る舞うことにしました。
作業内容は、施設外就労としてライフ・ネットのサ高住での清掃、施設内ではお菓子の検品、箱詰め、缶の仕分けなど。サービス管理責任者の浅野さんは「リアンは仏語で絆という意味。絆を大切に、利用者に『明日もリアンで頑張ろう』と思ってもらえる施設にしていきたい」と話しています。