特殊貫通弾(バンカーバスター)GBU57=2023年5月、米ミズーリ州(米空軍提供・AP=共同)

 【ワシントン共同】複数の米メディアは24日、米軍のイラン核施設攻撃を巡り、核開発計画の中枢部分を破壊するには至らず、「数カ月」後退させただけにとどまったとする米情報機関の分析を報じた。核施設は「完全に破壊された」とするトランプ大統領の主張と大きく食い違う内容。

 中東地域を管轄する中央軍の報告に基づき、国防総省傘下の国防情報局(DIA)が初期評価をまとめた。備蓄されていた濃縮ウランの多くは攻撃前に他の場所に移されていたため、破壊されずに残り、大半の遠心分離機は「無傷」だとした。