取材に応じる大阪府泉佐野市の千代松大耕市長=25日午後、市役所

 自治体主導での設置を目指す大阪府泉佐野市の「赤ちゃんポスト」に関し、同市議会で25日、すでに導入している熊本市の慈恵病院や東京都の賛育会病院への視察費用などを含む補正予算が全会一致で可決、成立した。

 泉佐野市の千代松大耕市長は記者団の取材に「前に進めていいと全員賛成で承認してもらい、大変心強い」と話した。補正予算は視察費や体制整備費など約800万円。

 市は赤ちゃんポストや、病院以外に身元を明かさない「内密出産」ができる設備の2026年度中の運用開始を目指している。市によると実現すれば自治体主導としては全国初。医療機関としては全国3例目になるとしている。