韓国の尹錫悦前大統領(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国のソウル中央地裁は25日、昨年12月の「非常戒厳」宣言に絡み、特殊公務執行妨害の疑いが持たれている尹錫悦前大統領=内乱首謀罪で公判中=に対する特別検察官の拘束令状請求を棄却した。韓国メディアが報じた。

 戒厳令の真相を捜査する特別検察官は、尹氏が複数回にわたる警察の出頭要請に応じなかったため身柄拘束が必要だと判断したが、尹氏側は「特別検察官からは一度も出頭要請を受けていない」として反発していた。棄却を受け、特別検察官は尹氏に今月28日に出頭するよう求めた。

 尹氏は今年1月、捜査当局が自身の拘束に乗り出した際、大統領警護庁に令状執行を妨害させた疑いが持たれている。