東京電力は25日、新潟県の柏崎刈羽原発で4月に起きた発火は、2007年に最大震度6強を記録した中越沖地震で地盤沈下し、ケーブルが損傷したことが原因だったと発表した。地盤沈下でケーブルが下に引っ張られ、収納された容器の角に押しつけられて損傷が進んだとし、損傷部分から地中に電気が漏れる「地絡」が発生し、過大な電流が変圧器に流れて火災に至ったとしている。
東電によると、発火は4月1日に発生。3号機の変圧器防災装置の定例試験で不具合があり、社員が電源盤を確認すると、変圧器から炎と煙が出ていた。けが人はおらず、放射能の外部への影響はなかったという。