地元の子どもが主役となる「子どもおどりの夕べ」の様子。今夏は夜遅くまで踊る子どもの姿も見られそうだ=2024年7月、同
重さ約2トンの屋形曳きには人手がいると語る山田忠平さん(左)。子どもたちの参加を歓迎している=郡上市八幡町

 「郡上おどり」「白鳥おどり」で知られる踊りのまち・郡上市で、今夏から踊りに関わる地元の中高生が、午後10時以降も「徹夜おどり」などに参加できる見通しとなった。岐阜県青少年健全育成条例では18歳未満の午後10時以降の外出を制限しているが、祭礼などは例外的に認められるという解釈を踏まえ、市が保護者の送迎を条件に方針を見直した。滞在時間を延ばすことで、屋形曳(ひ)きや運営の手伝いなど活動の幅を広げ、高齢化による担い手不足の解消につなげる狙い。一方で、中高生の帰宅時の安全対策など保護者や地域住民の役割も重要になる。

 見直しのきっかけは、昨年11月に開かれた郡上北高生と...