岐阜県を走る第三セクター「長良川鉄道」は26日、沿線5市町の首長らを集めた会合で、利用者の少ない区間の便数を10月から減らすことを決めた。今後、具体的なダイヤの検討を進める。会合後、社長を務める関市の山下清司市長が明らかにした。一部区間の廃線を検討しており、減便の経営効果を踏まえ、沿線市町で協議を進める。

 山下氏は記者団に「高校生の通学の足を確保していくことが重要だ」と強調した。

 長良川鉄道は美濃太田(美濃加茂市)―北濃(郡上市)間の72・1キロを結ぶ。1934年に旧国鉄の越美南線として全線開業し、86年に県や沿線自治体が出資する三セクが運営を引き継いだ。