【ウィーン共同】世界銀行と国際原子力機関(IAEA)は26日、パリで原子力の開発協力に関するパートナーシップ協定を締結した。世銀は発展途上国で急速に増す電力需要に対応する原発の導入に向け、融資などで支援。IAEAの知見を活用する。世銀は数十年にわたり原発分野での融資を実施しておらず、再開は大きな方針転換となる。
IAEAのグロッシ事務局長は、新興・途上国「グローバルサウス」を含めこれまで資金不足に直面していた国々が、原発分野で世銀を頼れるようになると指摘。「必要不可欠で、適切な転換点だ」と歓迎した。