品種や田植え日を入力すると追肥や防除、刈り取りなどの作業の適期が表示されるシステム=26日午後2時30分、県庁

 岐阜県中山間農業研究所は26日、飛騨地域の気候変動に対応した水稲の生育予測技術を開発したと発表した。ウェブ上で水田を選び、品種と田植え日を入力すると、1キロ四方ごとの気象データを反映して予測した施肥や防除、稲刈りの適期を表示するシステム。5年がかりの研究の成果で、今月から試験利用を開始した。飛騨地域の生産者ならパソコンやスマートフォンから誰でも利用できる。

 研究所によると、涼しくて稲の栽培に適した飛騨地域でも近年、栽培期間中に高い気温が続き、病害虫の防除や刈り取りなどの作業時期を経験と勘だけで判断するのは難しくなっている。穂が出る時期は追肥や...