NATO加盟国の首脳らと写真に納まるウクライナのゼレンスキー大統領(左から3人目)=25日、オランダ・ハーグ(ゲッティ=共同)

 【ハーグ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領はオランダ・ハーグでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を終え、26日までに帰国の途に就いた。ウクライナ加盟問題は会議の主要議題にならなかったが、ゼレンスキー氏はトランプ米大統領ら加盟国首脳と会談し結束を確認。後退も危ぶまれたNATOとの関係を保つ「一定の成果」(ウクライナ政府高官)を上げた。

 今回の首脳宣言ではロシアを「長期的な脅威」と位置付けたが、ウクライナ侵攻を直接非難する表現はなかった。昨年の宣言で「不可逆的」としたウクライナ加盟についても言及なし。加盟に反対するトランプ氏への配慮がにじんだ。