バチカンのナショナルデーで開かれたコンサート=29日午前、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博は29日、バチカンのナショナルデーを迎えた。来日したパロリン国務長官(首相に相当)が式典に出席し「今年は悲劇的な広島と長崎への原爆投下から80年となることを忘れてはいけない」と述べ、バチカンと日本が平和や安定、武器の拡散を抑える努力を共有してきたと述べた。

 パロリン氏は原爆投下が「日本の歴史を形作り、その後の揺るぎない平和への取り組みにつながっている」と指摘。5月にローマ教皇に選出されたレオ14世の、武器のない世界のために「橋を架け、対話をし、手を携えよう」との言葉を紹介した。