新潟県は29日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関し、県民の意見を聞く公聴会を始めた。花角英世知事が是非を判断する前に県民の意見を確認する方法の一つとして挙げ、8月末まで県内5カ所で開催する。同原発が立地する同県柏崎市民と刈羽村民が発言し「事故時に安全に避難できない」「原発と共生してきた」と賛否が交錯した。
県トラック協会推薦の柏崎市に住む50代男性は、福島第1原発事故後に福島県で震災復興の仕事に携わった経験を踏まえ「柏崎刈羽原発で災害が起きた時の復興への段取りが確立されていない」と反対を表明。一方、県商工会議所連合会推薦で同市在住の60代男性は賛成の立場で発言した。