帝国データバンクは30日、2025年に値上げが見込まれる食品が調味料や飲料を中心に累計で2万品目を超えるのが確実になったと発表した。実際に2万品目を超えれば、23年以来2年ぶりとなる。7月は2105品目と前年同月の約5倍に増加。原材料費や物流費などが幅広く上昇しコストを押し上げており、調査担当者は「値上げは当分続く可能性が高い」との見方を示した。
予定を含めて既に1万8697品目の値上げが判明している。分野別では、カレールーやだし製品など「調味料」が6108品目と最多。ビールや清涼飲料水、清酒などが広く値上がりし、「酒類・飲料」も4483品目と前年から大幅に増えた。「加工食品」は4138品目で、冷凍食品やのりのほか、コメ価格の高騰でパックご飯の値上げが目立った。
7月単月でも「調味料」が1445品目と最も多かった。「菓子」は196品目で、チョコレートやガム、ポテトチップスなど広範囲にわたった。
値上げは原材料価格の高騰や人手不足による人件費の上昇など複数の要因が重なった。