【シントラ共同】欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は6月30日の講演で、トランプ米政権の高関税政策などを念頭に「今後の世界はより不確実になる」と述べ、物価変動が大きくなるリスクに警鐘を鳴らした。「将来の課題への備えはできている」と述べ、物価安定に自信を示した。
ポルトガルの保養地シントラで開いた金融シンポジウム「ECBフォーラム」の開幕式典で述べた。
ラガルド氏は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー市場の変化や、世界的な供給網の再編に触れ「私たちには変化に対応できる強靱性が必要だ」と述べた。