「七月大歌舞伎」をPRする夏の風物詩「船乗り込み」で、手を振る(前列右から)八代目尾上菊五郎さん、片岡仁左衛門さんら=1日午後、大阪・道頓堀

 人気歌舞伎役者たちが船で大阪市中心部を巡り、本格的な夏の訪れを告げる風物詩「船乗り込み」が1日に行われた。大阪松竹座の「七月大歌舞伎」で襲名披露する八代目尾上菊五郎さん(47)らが笑顔で手を振ると、川沿いに集まった大勢のファンが声援で迎えた。

 厳しい日差しの中、軽妙なおはやしとともに、のぼりを掲げた船が道頓堀川の戎橋付近に到着。浴衣を着た役者たちが姿を見せると、観衆から拍手やかけ声が湧き起こった。

 船乗り込みは、江戸時代から役者が大坂入りした際に行っていた伝統的な行事。現在は、市民に歌舞伎をPRするイベントとして定着している。

 七月大歌舞伎は5〜24日の上演。